キヤノン 新標準型      1939年(昭和14年)製造

  Canon SEIKI-KOGAKU  (BNo,10780)    日本光学製ヘリコイドマウント (No,1859)  レンズ Nikkor 1:3.5 5cm Nippon-Kogaku (No,501361)

  キヤノン(株) ホームページ http://web.canon.jp/Camera-muse/camera/film/data/1933-1955/1939_shyo.html?categ=crn&page=1933-1955
        CANON CAMERA MUSEUM   カメラ館 資料によりますと昭和14年頃に約100台位しか生産されなかったようです,あの戦争や多くの天変地異を
     経て70年以上過ぎ、どれだけ現存しているでしょうか。
1939年 キヤノン新標準型は、最新型(セイキキャノン)からスローシャッターを省いたモデルとして発売されましたが ニッコール5cm/f3.5付が380円で
、最新型が395円とスローシャッターの有無で、たった15円しか違わず、市場に出た台数が非常に少なかったのではと推測されます。

1933年 精機光学研究所で国産35mm精密カメラの製造を始めようと、幻のカンノンカメラを試作し、1936年に製品第一号としてキヤノン標準型(びっくり
箱フアインダー付)が完成し、当時の大手写真商社である近江屋写真用品に一手販売を依頼し ハンザキヤノン(HANSA CANON)として市場に姿を現
しました、コレクターアイテムとして絶大な人気を誇ったハンザキヤノンですが約1000台位生産されたのではと推測されています(上山早登、精機光学
キヤノンのすべて)。
1939年 1秒から1/8秒のスローシャッターが付、ライカと同様にフイルムカウンターが巻上ノブの下に付けられ一新された 最新型(セイキキヤノン)
発売されました、このカメラは1939年から戦後の1946年頃まで約8年間製造されたとされています、セイキキヤノンは新標準型(約100台)を含め1900
台位
ではないかと推測されています。


カメラは全て分解し、洗浄、清掃、給油、組み立て、調整を行いました。
付属のスプールはオリジナルと思われますが確認が取れませんでした。
写真のように、上カバー他メッキがはがれ真鍮の下地が出ている部分がありますがご了解下さい。
レンズは非常に薄いクモリが有りますがカビなどは無く、通常の表記では非常にきれいなレンズと言えると思います。
ボディの貼革は、1/4以下しか付いていませんでしたので出来るだけ近いシボ革の物に張り替えました。
シャッター幕も不良でしたのでキヤノン製の新品部品と交換しました。   
                                                                                                                                                                                         











  上カバー


   レンズ、ヘリコイド


   ヘリコイド、フオーカシングギア、フオーカスストッパー


   シャッター幕を取り外したシャッタードラム、幕スプリング軸、スプロケット、
              

   上カバー、距離計(ヘリコイド当たりがライカのようなコロでは無くヘリコイドからの
   シャフトが面板に当たる、ハンザキャノンと同じ作り)